いよいよ最終回!
Mariさんが実際に活動する中で心がけていること、
アメリカと日本のチアリーダーの違いや
変化するチアリーダー界についてお聞きしました。
Moeko:オーディションで大切なこととしては、
自分を印象づける為にできることは全てやる、ということだね。
ダンスの準備と同じで。
Mari:そうですね、それがポジティブにとられるかネガティブにとられるかはチームの相性もあると思いますが、
やってみたい!と思ったらトライしてみるといいと思います。
Moeko:合格後のメンバーへの評価に戻るけど、
練習への態度、例えば遅刻しない、忘れ物をしない、とか
試合やアピアランスへの参加意欲なんかも評価の対象される?
Mari:されますね。
Moeko:そうなんだね。
Mariが関西のチームにいた時の印象ってすごく残っていて、
常に笑顔だし、試合の日や練習中も無駄な時間を作らない、
休憩時間は人に聞いたりずっと練習したり、行動もキビキビしてて。
そういうのって当たり前の様で、実際にできる人って少ないと思うんだよね。
Mari:ありがとうございます。
チアリーダーって1年とか契約期間も決まっているので、1回でも多く出場機会も頂きたいですし、
来年できるかなーと思っていても、オーディションに落ちてしまうかもしれないし、
今の様な状況になってしまうこともあるので、
在籍期間に自分のできることを全てやって、与えてもらっているチャンスを1つも無駄にしない様に意識してやってます。
Moeko:具体的に何をしてるか教えてもらえる?細かいことでも良いので!
移動中に走る、とか?(笑)
Mari:あ、走ってます!(笑)
あとはお水休憩が終わって、フィールドのポジションを確認する練習したりとか。
日本のチアの練習の時に移動は常に走るっていうのが基本だったので、染み付いちゃってるんです。
他のメンバーは普通に歩いてるのに、私が走ってるから、ディレクターが
「Mariが走ってるんだから、みんなも走って移動しなさい!」って言ったり。
メンバーからは歩いてくれない?って言われますね(笑)
Moeko:笑
そこはやっぱり評価されるんだね!
Mari:されますね。
やっぱり1つも外したくないっていうのがありますね。
関西のチームの時もそうでしたが、アメリカでより強く思っています。
できることをやらないで、例えば遅刻、忘れ物、練習不足で試合から外されるっていうのは避けたいです。
自分が準備しておけば良いことなので。
チア以外の生活は怠けてる部分もあるんですけど(笑)。
チアの仕事に関しては待機場所に何十分も前に着くようにしたり。
車で移動することがほとんどなので、アぺアランスは住所が送られてきて現地集合なんですね。
だから初めての場所の時は間違わない様にストリートの名前を何度も確認して、その上で早めに出たり。
それをしないで遅刻して、次の機会を逃すのは嫌なので。
Moeko:なるほど。
Mari:嫌がられても友達に何度も確認したり(笑)
Moeko:大事だね。
Mari:私はビザのこともあるので、ディレクターときちんと連絡をとって、
その面でもミスが無いように気を付けています。
特に1年目はビザ取得の為に合格後に1~2ヵ月日本に帰らなくてはいけなかったので、
その期間は自分で動画を撮って送ったりして
チームに早く合流できる様に心がけました。
チームから送ってもらったダンスなどの練習内容もしっかり覚えて、合流1日目までに完璧にしていく、という事をやったら
とても高く評価してもらえました。
「毎回練習に参加しているみんなができてなくて、練習にいなかったMariができてるのはなんでだ?」
ってディレクターが他のメンバーに言ってましたね(笑)
Moeko:さすがだね
Mari:英語に自信が無い分、それを補える様に頑張った部分もあります。
プライベートでもメンバーのお祝いごとに呼ばれたら行ったりとか、
自分の事をなるべく知ってもらえる様にしました。
練習時間だけだと話す時間も限られるので、出来るだけメンバーの集まりにも参加して、
コミュニケーションを取るように心がけました。
Moeko:メンバーと遊びに行くことは結構あるの?
Mari:ありますね!パーティが好きなので、みんな(笑)
Moeko:ホームパーティとか
Mari:多いですね。
平日の夜に仕事の人と飲みに行くっていうのはあまりないみたいで。
金曜日の夜から〜日曜日の昼くらいまでのどこかで遊ぶって感じです。
Moeko:なるほど。
メンバーとコミュニケーション取れるように、積極的にそういう機会に足を運んだんだね。
Mari:最初は苦手でした。
ホームパーティには慣れてないし、個々の輪に入っていくって難しくって。
でもせっかく参加したんだから、と思って話しかけてました。
行かないと、社交的な人ではないと思われてだんだん誘われなくなってしまって悲しいので。。
出来るだけ参加する様にしたら、今はたくさん誘ってくれる様になりました。
Moeko:いいね、地域柄もあるだろうね。
みんなで仲良くっていう雰囲気は。
Mari:ほんと、そうですね。
Moeko:生活するにも良かったことだね。
Mari:チアだけではない、それ以外の経験もさせてもらってます。
ありがたいです。
Moeko:私ももう一回行きたい!って思ってるよ。
Moeko:昨シーズンからMariのチームにも男性が入ってきていたとのことだけど、他のチームでも増えてきているよね。
私が調べたところ今シーズン少なくとも10チームに男性が加入していて、この流れは業界全体のものかなって思いました。
特定のジェンダーに偏らない、っていうところから来ている変化なのかな?
Mari:そうだと思います。
アメリカでは、誰かができて誰かができていない、という不平等が無いように、
そういうことがあるとちゃんと声をあげて行動できる人が多い。
なので男女平等の流れがこの業界にもあるのは良いと思います。
Moeko:このことについて、他の人とも話したことある?
Mari:はい、同じく日本人で、アメリカでプロのチアリーダーとして活動されている方と話しました。
良い流れだよね、と。
女性だけだった時とは雰囲気がもちろん違ったりもしますが、
男性が入ることによってパワフルな演技ができるとかエンターテインメント性の幅が広がるという面で良いことだと思います。
話題にもなりますし。
Moeko:話題性ね。
Mari:そうですね。
昔から男性も受験されていたみたいですし、更に受けやすくなったのは良いことだと思います。
性別、国籍、人種に関わらずみんなにチャンスがあるとはとても良いことですね。
Moeko:なるほど。
チーム内の人種の多様性やバランスも気にすると聞いたけど。
Mari:あると思います。
アペアランスやカレンダー撮影でも同じ人種のみのグループにならないように分けられます。
ファンの人との写真撮影でも同じ人種が隣同士にならないように気を付けたり。
Moeko:自分たちでも意識して動くんだ。
Mari:そうですね。
試合中のサイドラインのグループも同じように人種を混ぜて構成されていますね。
Moeko:なるほどね。
Moeko:4シーズン目のオーディションを受けようと思った理由を知りたいです。
Mari:本当は2019シーズンでラストにしようと思ってました。
ただ、そのシーズンの全体練習の2回目で怪我をしてしまい、シーズン中に復帰はしたものの膝にニーブレスをしたまま踊っていました。
写真や映像にも残ってしまうので、それで終わらせるのはとても悔しくて。
それが大きな理由です。
ただ、今シーズンはニーブレスは外したもののマスクをすることになったんですが(笑)
Moeko:なるほど、昨シーズンは大変だったね。
でもそれを乗り越えて、この変化の大きい状況の中で、チームメンバーのスポットを勝ち取り、活動を続けているって本当にすごいことだと思います!尊敬です。
今後の夢や目標は?
Mari:ビジネスの経験をつみたいので、学校に行ったり、
日本とアメリカを繋ぐようなお仕事ができたら良いな、と考えています。
Moeko:なるほど。素敵!
では、最後に今シーズンへの抱負をお願いします。
Mari:今シーズンで引退と決めているので、悔いのないようにチアリーダーとしての出演機会1回1回やりきろうと思ってます。
また、ここまでくるでにいろんな方にお世話になっているので、現役の間に出来るだけ返したいという気持ちで、後輩やチアリーダーの方向けのバーチャルレッスンなどをやっています。
Moeko:素晴らしい!!
もしMariに直接質問したい、という人がいたらどこにコンタクトすれば良いのかな?
Mari:インスタにDM頂ければ!
MariさんのInstagram
Moeko:どんどん質問してOKとのことです!
シーズン中のお忙しい中、今日は本当にありがとうございました!!
Mari:こちらこそありがとうございました!
☆☆
〜読者の方へ、Mariさんからメッセージ
自分が心惹かれるものに出会えたら、その時がチャンス。
まずはチャレンジをして、失敗したらそこから学べば良し。
成功すれば尚よし。
やるかやらないかで迷っているなら、必ずチャレンジをするべきだと私は思います。
一番後悔をするのが、何もアクションを起こさなかった時。
私の好きな言葉で、No rain No rainbowというハワイの言葉でがあります。
親友が私に贈ってくれた大切な言葉のギフトです。
雨が降らなければ、綺麗な虹ができません。
物事には辛い時期、努力が必要な時がありますが、そこを経て大きな喜び、夢を実現できると私はこの言葉を貰った時にそう感じました。
私もこれからも、自分の成長を止めないように幅広い事に興味を持って挑戦していこうと思います。
読者の皆さんも是非、自分の可能性を信じて、
自分だけのオリジナリティが溢れた楽しい人生を送って下さい😌
シーズン中のお忙しい中、快くインタビューに応じて下さったMariさん。
Mariさんの素晴らしいお人柄が随所に感じられる内容でしたね。
残りのシーズンも頑張ってください!
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